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お宿ヒストリーvol.06『つえたて温泉ひぜんや』
昭和初頭から九州の奥座敷と呼ばれ親しまれてきた杖立温泉。古く歴史を持つ杖立温泉の中でも300余年とひときわ古い歴史を誇る「つえたて温泉ひぜんや」
昔から著名な方々からも親しまれ、皇族の方も泊まられたほどの由緒正しい旅館です。
災害にも見まわれ資料も残っていないため、現・代表取締役河津恭子さんの歩みとともにご紹介します。
創業から昭和30年代
昭和7年 |
河津恭子生誕 福岡市美野島(現・博多区)に生を受ける。 ひとこと解説 16・7歳の頃「ミス・ピース」に選ばれるほどの美しさを持っており、女優への誘いもありましたが、父が反対したため話はなくなりました。 ![]() |
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昭和26年3月24日 |
ひぜんや15代目河津昭生と結婚 女優になることを諦めほどなくして杖立温泉への誘いがあり、ひぜんやへ。その時は気付かなかったがお見合いのようなものでしばらくたった後結婚することに。 ![]() |
昭和28年6月26日 |
杖立川氾濫 「白川大水害」として知られていますが、筑後川上流の杖立川も氾濫し、両岸に並んだ旅館の殆どが浸水し悲惨な状態に。特に一番川下にあったひぜんやが大きな被害を受けました。 ひとこと解説 ここの水害の際、14代目当主・河津自然はひぜんやが大きな痛手を受けたにも関わらず、被害にあった旅館や一般の方々にお米を配るなどお見舞いをし本当に素晴らしい義父だと感心し感服しました。 |
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昭和31年 |
夫・昭生の入院 水害から立ち直りかけたころ夫・昭生が胸を患い入院。 |
![]() 杖立に自主トレに見えました。 ![]() お付き合いをしていました。 |
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昭和39年 |
政府登録国際観光旅館の認定を受ける 杖立温泉でいち早く政府登録国際観光旅館の認定を受ける。低金利で事業資金の融資が受けられるようになる他、外国人客の受け入れなどお客さまに安心してご利用いただける旅館としてのステータスにもなり、交通公社などからのご紹介も大幅に増やしていただけるようになりました。 ひとこと解説 このころから修学旅行生の受け入れもはじめ、フル回転で働きました。米とぎが終わる頃には腕が上がらないほどでした。しかし、「卒業して就職したら、またひぜんやに泊まりたい」といったお手紙をもらうこともあり、やっていてよかったとしみじみと感じました。 |
全国唯一の2県にまたがる旅館へ
昭和43年 |
大分県側の新館が完成し、全国唯一の2県にまたがる旅館になる。 車社会になることを見越して、国道からすぐ入れるようにと建てたのですが、県境がある旅館として思いがけないところで評判になり、ひぜんやと杖立温泉の名前を高めるのに大いに役立ちました。 |
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昭和50年 4月27日 |
熊本館が放火にあい全焼する。 ちょうどこの日は小国町議選の投票日で主人も立候補していたため忘れもしません。気づいた時にはすでに火は手のつけられないほどでお客さまを避難させるのが精一杯でした。幸い全員無事に避難することが出来ましたが、熊本館は全焼してしまいました。 |
平成元年 2月 |
新館「大自然」完成 旅館に対する高級志向に応じるため、昭和62年の暮より着手した新館建設は平成元年2月に完成しました。ネーミングは主人の父である十四代当主河津自然にちなんだものです。 ![]() |
平成2年 1月 |
韓国の儒城観光ホテルと姉妹ホテル締結をする。 当時はまだまだ杖立温泉を訪れる外国人客は少なかったですが、将来は増加することが予想していました。そんな中、韓国温泉協会のご一行が日本の温泉地のホテルを視察、研修の際「大自然」に宿泊。その後再度杖立温泉に来られ、ひぜんやにもお泊りになられました。そうした中姉妹ホテル締結を思いつかれプロポーズされたのがきっかけでした。 |
平成7年 |
大分館新館「数寄屋丸」完成 露天風呂付客室を含む22室の客室と、新たに大分県側にフロント・ロビーを造り、その他、大分館大浴場「ハイカラ温泉」やボーリング場、ゲームコーナー・カラオケBOX等を備えた「ゆうわくわくランド」を開設。 |
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平成9年 |
河津恭子が第16代当主となる。 第15代当主である河津昭生が病気で急逝し、その妻である河津恭子が第16代当主となり、亡き夫の遺志を継ぐ。 |
平成17年 |
温浴施設「吉祥の湯」オープン 当館の豊富な源泉を活かして、温泉街の入口、当館から約1kmの場所に、家族風呂を併設した日帰り入浴施設「吉祥の湯」を開設。これで、当館は、ひぜんやの大分館・熊本館、大自然、ひぜんや前の展望
露天風呂「玉ノ樹温泉」を含めて、大分・熊本両県合わせて、5カ所のお湯めぐりが出来るようになりました。 ![]() |
平成24年 |
河津豊四郎が第17代当主となる。 ひぜんやの顔として、また当主として長きにわたり活躍してきた河津恭子から、第17代当主河津豊四郎へ交代する。 |
平成25年 |
ひぜんやを全館禁煙に 健康増進法の制定と、たばこの煙と臭いに対するお客様からのご意見を多く頂いていましたので、全国の温泉旅館で初めて、全館禁煙とし、マスコミの方々に取り上げて頂きました。 |
平成28年 |
大分館大浴場・熊本館客室・大自然 レストラン リニューアル 「ハイカラ温泉」として親しまれた大分館大浴場を、名称も「フォレストテラス豊後の湯」としてリニューアル。 |
![]() 「フォレストテラス豊後の湯」 ![]() お部屋からは杖立川がご覧頂けます。 |
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そして現在・・・ |
博多料亭の娘だった私が、杖立に嫁ぎ長い月日が経過しました。振り返ってみますと旅館経営に興味も経験もなかった私に、人との出会いが従業員の助けが、お客様の励ましが、仕事に対する情熱へと導いてくれました。希望に燃え、何事にも「一生懸命」を心掛けた私にとって、あっという間の歳月でした。これも、様々な苦難を夫とともに二人三脚で乗り越えた最良のパートナー、そして若い二人に経営の一切を任せてくれた義父母。そして周りの方々の支えがあったからこそです。
今後ひぜんやがますますお客さまのニーズにお応えできる、感性豊かな「おもてなしの心」が通じる新しい旅館作りを目指し邁進していく所存です。
つえたて温泉ひぜんや
創業三百余年にもなる老舗旅館・つえたて温泉ひぜんや。
館内に熊本県と大分県をまたぐ自然豊かな場所に建ち、四季折々移り変わる雄大な大自然を眺めながらゆるりとおくつろぎいただけます。
また、豊富な源泉もあり、五湯めぐりをするなど様々な温泉もお楽しみいただけます。
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