九観どっとねっと

GLOBAL

0120-779-779

鹿児島県 指宿温泉で料理が自慢の老舗旅館の三代目 湯通堂 洋さん|いぶすき秀水園

おすすめの宿|2019年5月10日

いぶすき秀水園の玄関と湯通堂 洋(ゆつどう ひろし)さん

鹿児島県 指宿温泉 いぶすき秀水園と湯通堂 洋(ゆつどう ひろし)さん

今回取材させていただいたのは、老舗旅館としても名高い、鹿児島県は指宿市「秀水園」にお勤めの湯通堂 洋(ゆつどう ひろし)さん。
実は湯通堂さん、この旅館の創業者を祖父に持つ、いわゆる三代目なのですが、この取材のために「肩書を教えていただけますか?」と問うたところ、「肩書はありません。勉強中です」と、とても謙虚で控えめなお答え。
その一方でとても明るく、和やかな雰囲気の方で、取材もついつい時間をオーバーしてしまいました。
それでは秀水園さんの魅力をたっぷりとご堪能ください。

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の料理部門で35年連続1位を受賞

いぶすき秀水園のロビー写真

ーー本日はお忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。

湯通堂 こちらこそよろしくお願いします!

ーーさっそくですが、秀水園さんは特にお料理が評判ですよね。「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の料理部門で35年連続1位を受賞されているというのは偉業だと思います。

湯通堂 ありがとうございます。

ーーどんな旅館でも、お料理には力を入れていると思います。そんななかで、なぜ秀水園さんは35年もの間、1位をとることができるのでしょう?

湯通堂 いま、私の父が社長で、祖父が創業者で、その祖父が言うには、「お料理は器だ」と。

ーー文字通り、お皿やお鉢の器のことですね。

湯通堂 はい。「どんな料理でも器がしっかりしていないと際立たない」と。

ーーなるほど。

湯通堂 ですので、器には一層こだわりを持っておりまして、有田焼の器を使わせていただいております。

ーーでもそれってかなりコストがかかりますよね(笑)。

湯通堂 あはは、たしかにそうかもしれませんが、「お料理は器によって際立つ」という考えのもとにご用意させていただいております。

ーー器を選ぶポイントはどこですか?

湯通堂 以前は祖父が採用しておりましたが、いまは調理長も含めて総意で決めて、作っていただいております。

ーーああ、お店から発注して焼いていただくこともあるんですね。

湯通堂 そうですね。

ーーとはいえ、お料理自体が美味しくないと、器が立派でもお客さんに伝わらないと思います。

湯通堂 もちろんそうでございます。

ーー35年間1位を受賞し続けているということですが、その間、きっと調理長や料理人も入れ替わっていると思います。そのうえでなお、お料理のクオリティを保てている秘訣をお伺いしたいです。

湯通堂 難しいですねぇ(笑)。いまの調理長は数年前に変わったばかりなんですけど、先代の調理長、石井はいま顧問についておりまして、彼が秀水園の料理の礎を築いてきたんですね。

ーーはい。

湯通堂 その料理を、ちゃんと若い料理人が引き継いでおりまして、常に料理の腕前を研鑽しております。

ーーなるほど。

「食べられないものやアレルギーといった情報が、
たとえ当日に入ったとしても、我々は料理をすべて変更させていただきます」

湯通堂 あと、これは料理のお味とはちょっと違う話になりますが、お客様も好き嫌いがございますよね?

ーーそうですね。

湯通堂 あとアレルギーをお持ちの方もおられます。そういった情報が、たとえ当日に入ったとしても、我々は料理をすべて変更させていただくんですね。

ーー当日でもですか?

湯通堂 当日でもです。例えば「イカが苦手です」「タコが食べられません」とお聞きしたら、その日の食材でイカやタコが多く使われているものであっても、我々はお客様にご満足いただくために可能な限り対応いたします。

ーー予約の時にアレルギーを聞かれることは多いですが、当日対応というのはきっと大変ですよね。

湯通堂 そういった対応を含めて、ご評価をいただいていると思います。

ーー湯通堂さんからご覧になって、調理場はどんな雰囲気ですか?

湯通堂 お料理に向き合う時は、料理人はみな真剣勝負の顔になりますが、ふだんはチームワークの取れた、よい雰囲気の現場です。

ーーそれは素晴らしいですね。食材についてはいかがですか?

湯通堂 やはり鹿児島県というのは食材の宝庫でありまして、黒豚は言うまでもなく、指宿港で伊勢エビもあがりますので、そういったものをご提供させていただいております。

ーーいいですねぇ!

湯通堂 地産地消には、できるだけこだわっております。たとえばオクラやそら豆は、日本でも生産量が高いほうなんですよ。

ーーほう。

湯通堂 焼きそら豆とか美味しいですよ(笑)。

ーー食べたくなってきました(笑)。では、いくつかご自慢のお料理をご紹介いただきましょう。

「老舗旅館ということで、肩肘張って来られる方もおられるのですが、かまえていただくことは一切ございません(笑)」

あわびの素味噌(もとみそ)焼きの写真

湯通堂 まずは「あわびの素味噌(もとみそ)焼き」ですね。こちらは私ども通年でご提供しておりますが、あわびをふっくらさせて、味噌をベースにしたソースで焼き上げます。グラタン風と言えばよいでしょうか。

ーーなるほど。

湯通堂 鹿児島って、比較的味付けが甘いんですよ。関西、関東に比べても、お醤油もちょっと甘かったりするんです。ですので、その甘味がある味噌も特徴ですね。

ーーいいですねぇ。

柿釜のふろふき焼きの写真

湯通堂 続いては、「柿釜のふろふき焼き」をご紹介します。これはなかなかインパクトがあるのですが、フルーツの柿に海の牡蠣を入れて、同じく素味噌をベースにしたソースを使います。

ーー柿のなかに牡蠣っていうのもダジャレの世界ですが(笑)。

湯通堂 あはは、とても美味しいと評判です。お出しできる時期が限られておりまして、11月くらいから、早ければ年末までしかご提供できない年もございます。

ーーそうなんですね。

黒豚しゃぶしゃぶの写真

湯通堂 最後に「黒豚しゃぶしゃぶ」ですが、言わずもがなの鹿児島が誇る食材のひとつですね。黒豚自体の美味しさは言うまでもないのですが、鰹出汁をベースにしたお出しでしゃぶしゃぶしていただき、胡麻ダレもしくは、自家製のだいだいポン酢で召し上がっていただくと、より黒豚の美味しさが引き立ちます。

ーーきっと美味しいんでしょうねぇ。老舗の旅館さんですから、きっと年配の方がお酒を召し上がることも多いかと思いますが、お酒にもこだわりはございますか?

湯通堂 実は元々は、旅館の前に酒造業を営んでいたんですよ。

ーーあ、そうなんですね。

湯通堂 指宿酒造というのがありまして、これも私の親戚筋がやっているのですけども、ここの芋焼酎をメインにしまして、ご提供させていただいております。

ーーきっと焼酎を楽しみに来られる方も多いでしょうね。

湯通堂 そういう方もおられます。

ーーお料理のお話を色々お聞きしましたが、ほかに秀水園さんが心がけていることはございますか?

湯通堂 やはり季節感を感じていただけるよう、館内のいたるところに生花を配置し、楽しんでいただけるようにしております。それから洋風と和風の二種類を楽しんでいただける、貸切風呂は大変に人気がございます。

貸切風呂 洋風の写真

ーーやはり温泉は気になりますよね。

湯通堂 当館から徒歩3分の砂蒸し温泉も名物です。全身から汗が吹き出して、とても気持ちがいいですよ。

ーー気持ちよさそう! では最後に、この記事を読んだ方へのメッセージをお願いします。

湯通堂 我々は老舗旅館ということで、肩肘張って来られる方もおられるのですが、そんなふうにかまえていただくことは一切ございません(笑)。お気軽にお越しいただき、寛いでいただければと思います。スタッフ一同、みなさまのご来館を心よりお待ち申し上げております。

ーー今日はお忙しいところありがとうございました。

いぶすき秀水園
【TEL】0993-23-4141
【住所】鹿児島県指宿市湯の浜5丁目27-27
イーブイマンホールの前で写真を撮る湯通堂さん 指宿駅前に設置されたイーブイマンホールと湯通堂さん

人気ポケモン「イーブイ」のマンホール

指宿市では、「イーブイ好き→いーぶいすき→いぶすき」という名前の語呂が似ていることから人気ポケモン「イーブイ」を指宿市スポーツ・文化交流大使に任命。進化後も含めた9種類のマンホールを市内各所に設置されています。当館からすぐに行ける距離にも設置されていますので、指宿散策もかねてイーブイマンホールをお楽しみください。